今回はTOEIC Part 5について述べていきたいと思います。
Part 5は「空欄に入る最も適切なものを4つの選択肢から選ぶ」問題です。全部でQ101~130までの30問あり、5番目のセクションになります。
パッと見ると、わからない単語があるものの考え込んだら解けそうな問題ばかりです。
特に高校、大学受験で英語を勉強してきた人にとってはお馴染みの問題だと思います。
実際に、私もその1人です。そのため、解けると信じて長考し続けた結果、時間がなくなりテストの最後まで解けなかったという苦い経験をしています。
「20秒ぐらい眺めて解けなかったら、考え続けても正答できる可能性は低い」です。これがPart 5の真実です。
TOEIC Part 5を知ると学習方法がわかる
TOEIC Part 5の攻略のために知るべきことを紹介します。
重要なことは「長考はNG」だということです。
TOEICで高得点を取るためにはテストの最後まで解くということが必要だからです。実際に最後まで考えて解くことができれば800点は越えると思います。
また、仮にTOEICがPart 5だけであっても「長考は不要」です。つまり、絶対に長考してはダメだということです。
理由は以下の通りです。
- 知識問題であるから(語彙力・文法力がないと解けない。長考してもほとんど意味ない)
- 単純に時間が無くなるから(全30問あるので最後まで解くことを優先的に考える必要あり)
TOEIC Part 5は知識問題【3秒で解ける問題もある】
知識力を問われているのでわからないものどれだけ考えてもわかりません。
具体例を見ていきます。
例1)Financial manager Keisuke Honda helps professionals devise a ____ for managing their finances.
(A) prediction (B) concern
(C) strategy (D) request
適切な名詞を選択する問題です。この問題を正答するために必要な知識は、選択肢の単語の意味と空欄前のdeviseです。
この問題の考え方は、「device ~ finances」までを見て、「資金管理の___をdeviseする」だから、(C)strategy(戦略)という感じです。
選択肢の単語の意味、deviseの意味がわからなかったら解けません。つまり、長考しても意味なしです。
ちなみに、devise a strategy (戦略を考案する)で覚えている人はマニアックです。3秒で解けますね。
長考すると時間がなくなるから【目安は20秒/問】
先ほど長考しても意味がないことを例題とともに述べました。
では具体的にはどれくらいの時間で解けば良いのかというと、目安は平均20秒/問です。
つまり、Part 5は「30問×20秒=10分」で解くことが望ましいと思います。
読解問題への時間配分から逆算的に考えて算出した時間です。(*Part 7は1分/問です)
Part 5には瞬間で解ける問題(5秒)と少し時間をかけて良い問題(長考ではない)があります。
例:5秒問題)The cost of Tokyo Sky Tree Second Edition exceeded the contractor's original ____ by over $10,000,000.
(A) estimating (B) estimate
(C) estimated (D) estimator
答えは(B)です。これは単語の形(品詞)の使い方を知っているかです。空欄は形容詞(orijinal)が修飾する単語なので名詞が入ります。選択肢には名詞は2つ(estimating, estimate)ありますが、「estimating」は動名詞で「見積もること」となるので違和感モリモリです。なので「estimate:見積もり」が正答となります。
「estimate」は動詞で覚えている人が多いですが、名詞でも同じスペルで使われることを知っていれば瞬殺です。
空欄の前後の関係を見て、名詞だと判断できれば、瞬殺です。和訳する必要ありませんね。
Part 5は品詞を問う問題が多いです。選択肢を見た瞬間に同じ単語の品詞違いだったら、ガッツポーズです。
例:少し時間をかけて良い問題)____ she arrived in Spain, risk analyst Shinji Kagawa has been assessing the spending of Madrid's middle class.
(A) While (B) During
(C) Since (D) For
適切な接続詞を選択する問題です。接続詞は前後の2文をつなぐ役割があります。そのため、前後の意味がわからないと答えることができません。
このような問題は少しだけ時間をかけても大丈夫です。Max. 30秒です。
ちなみに答えは「(C):香川真司はスペインに着いてから、マドリードの中流階級の消費を診断している。」です。
TOEIC Part 5を解く手順
Part 5を解く手順は以下の通りです。
- 選択肢をチェック(品詞問題か、それ以外かを判断する)
- 空欄の前後関係をチェック(単語問題か、それ以外かを判断する)
- ここまでで解けない場合は、文全体をチェック
- 全体を読んでみても意味がわからない場合はスキップ(適当にマーク)
この流れで解きましょう。
初めのうちは、和訳しながら解くことになると思います。それは日本教育ではそのように習ったからです。
しかし、英語のまま、前後の品詞関係等で解けるようになってくると、確実にスピードが上がります。
Part 5では、問題をみた瞬間に「どのように考えるべき問題なのか」を判断でききるようになってきたら攻略真近です。
繰り返しますが、20秒/問が目標です。実際に時間を測りながら学習をするのがベストです。
TOEIC Part 5の学習方法
これまで述べてきたようにPart 5は圧倒的な知識が必要となります。
知らないと、こんな事になります。
- 知らない単語が1つあるだけで解けなくなることも良くあります。
- 知らない英文法が登場したら、解けないこともあります
これらを踏まえてPart 5攻略のために、最も重要なことは
圧倒的な語彙力を身に付けることです(単語の意味、品詞)
文法はそれほど重要ではありません。ほとんど語彙力だけで解けます。文法問題は2問程度です。
語彙力強化は「キクタン TOEICテスト SCORE 800とキクタン TOEICテスト SCORE 990の2冊」を完璧に仕上げればTOEICでは無敵です。
Part 5だけは問題演習語の答え合わせは必ずしましょう。知らない単語は1つ1つ拾って行きましょう。
(*文法を問われる問題は2/30問程度です。初心者は文法学習はスルーでOKですが、800点以上を目指すなら、体系的に学習した方が良いと思います。)
今回は以上です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。