今回はTOEIC Part 3について述べていきたいと思います。
Part 3は「複数人の会話を聞き、その内容に関する設問に答える」問題です。全部でQ32~70の全39問であり、試験3番目のセクションになります。
Part 3は難しいと感じる人が多いと思います。
私も学習を始めた当初は全く解けませんでした。
しかし、ある1つのテクニックをマスターすれば解けるようになります。
そして、Part 3は39問もあるので、攻略することができれば、あなたのスコアは飛躍的に上昇します。
この記事を読めば、Part 3攻略に必須のテクニック、コツを学ぶことができ、それをどのようにして学習の中で取り入れるかがわかります。
TOEIC Part 3攻略の必須テクニック「先読み」【学習方法です】
結論から言います。Part 3で必要なテクニックは「先読み」です。
未来予知や占いのようなオカルトではなく、TOEICでは未来が見える方法があるのです。
「先読み」とは、Part 3の問題用紙に記載されている内容(質問文・選択肢)から、「どのような会話が流れ、どこを集中して聞けばいいかを予測すること」です。
まさにチート級ですね。帰国子女や海外留学経験者出ない限り、このテクニック無くしてPart 3の攻略は不可能です。
ただ、このテクニックは知っているだけでは使えないのです。
このテクニックを使うために、トレーニングをしないといけないのです。
ドラクエなどで、強い呪文を覚えたけどMPが足りないからレベル上げをするような感じです。
では、その方法を詳しく述べていきますね。
まずはTOEIC Part 3の特徴を知ることから【敵を知ることが近道】
Part3の特徴は以下の通りです。
3つの設問は、順番通りで答えることができる
Part 3の設問は、Part1、2の間にチェックすることができる(リーディング問題を見るのはNGだが、リスニング問題はOK)
設問のアナウンスは聞く必要がない
順に解説します。
3つの設問は、順番通りに答えることができる
文字通りで、会話が進むにつれて、回答のヒントも順番に登場します。
わかりにくいかも知れないので例を示します。
例)Q35~37(40秒の会話)場合
Q35:10秒 Q36:24秒 Q37秒:36秒
の時に、正答に繋がる情報が話されるということです。
Part 3の問題(質問、選択肢)はPart 1, Part 2の時間にチェック可能
重要です。
「先読み」は「質問文・選択肢を見て、会話内容を予想するテクニック」なので、「質問文・選択肢」を見ておく必要があります。
ただ、Part 3の会話終わり〜次の会話が始まりの間だけでは時間が足りないと思います。
そのため、Part 3に入る前にサラッと1度見ておくと、2度目見たときは理解が容易になります。
そこで、何もしていない(する必要がない)時間があるのをご存知ですか?
それは、Part 1, 2のDirection(説明文)です。
それぞれ、Part 1:約90秒、Part 2:約30秒あるので、その間に目を通しておきましょう。
*リーディング問題をリスニング試験中に見るのはルール違反です。失格になる場合があるので要注意です。
これらのポイントを押さえて(利用して)、先読みの訓練をします。
設問のアナウンスは聞く必要がない
「設問のアナウンス」というのは「質問文と選択肢」のことです。
理由は問題用紙に印刷されているからです。
この時間は、次の問題の「質問文と選択肢」を見る時間にしましょう。
だいたい40秒ぐらいあります。
そして、この40秒で「先読み」を行うのです。
「先読み」を習得するための学習方法【トレーニング】
繰り返しますが、「先読み」とは、問題用紙に記載されている内容(質問文・選択肢)から、「どのような会話が流れ、どこを集中して聞けばいいかを予測すること」です。
では、どのようにして予測するのかを例題を通して解説します。
例)Q41~43
Q41. Why will a meeting be held ?(ミーティングが開催される理由は?)
(A) To conduct research(調査を行うため)
(B) To discuss an event(イベントについて話し合うため)
(C )To review a design(デザインをレビューするため)
(D) To evaluate a product(製品を評価するため)
Q42. Who most likely is Yuto Nagatomo ?(長友ユウトって誰のこと?)
(A) A hospital administrator(病院の管理者)
(B ) A financial expert(金融の専門家)
(C) A hotel manager(ホテルの支配人)
(D) An event planner(イベントプランナー)
Q43. What does the woman suggest doing ?(女性は何をすることを提案しているか?)
(A) Canceling an appointment(約束をキャンセルすること)
(B) Finding a cheaper location(もっと安い場所を見つけること)
(C) Visiting a venue(会場を訪れること)
(D) Contacting a client(顧客に連絡すること)
40秒の間に全てこの情報を記憶できるなら、それがベストです。しかし、普通はできません。
【第1ステップ:最低限必要なのは、重要事項と順番だけを記憶すること】
- ミーティングの理由(ミーティングの理由が初めに述べられるはず)
- 長友ユウトとは?(長友ユウトについて途中で述べられるはず)
- 女性の提案?(最後に女性が何か提案するはず)
次の問題までに頭の中で上記事項を繰り返し、唱えて暗記します。
【第2ステップ:選択肢もチェックできると素晴らしい】
- ミーティングの理由(調査 or イベント or デザインレビュー or 製品評価)
- 長友ユウト(病院管理者 or 金融専門家 or ホテル支配人 or イベントプランナー)
- 女性の提案(約束をキャンセル or 安い場所探し or 会場訪問 or 顧客に連絡)
ここまでできたらほぼ完璧です。
正答とならない選択肢は誤答に使われる可能性があるので注意です。(ひっかけ問題)
【第3ステップ:選択肢から会話内容の予想】
選択肢の流れから会話を予想します。
例)
女性:来週のミーティングをしたいの。来年発売予定の弊社製品のデザインに関するイベントの計画を考えるために(ひっかけ文)。実は、その会議に長友ユウトさんに出てもらいたいの。昨年、彼の会社がイベントを手伝ってくれて大成功だったのよ。おまけに他の会社よりも安くサポートしてくれるし最高なの。
男性:OKです。長友ユウトさんですね。電話しときます。都合がつくといいけど。他に何かやっとくことあります?
女性:えーっと、会議の場所なんだけど、イベント会場のホテルでやりたいの。会場を実際に見てみたいし。
ここまで完璧に想像することは不可能ですが、ニュアンスはこんな感じです。
今回であれば、「Q41:イベントのため→Q42:イベントプランナー」という流れが予想できます。
まあ、あくまで推論なので。
・問題間の40秒の中でステップ2まで完了できるようになることが最優先事項です
TOEIC Part 3を解く手順
Part 3を解く手順は以下の通りです。
- Part 1, 2のDirectionの間にPart 3の質問文・選択肢をサラッとみておく(頭の中で音読するくらい)
- Part 3のDirectionの間は、Part 3の初めQ32~Q34の質問文・選択肢を見て、「先読み」する
- 会話リスニング中は、「答えがわかった瞬間に回答用紙にマークする」
- 会話リスニングが終わる頃には全てマークが終わっている
- 質問文・選択肢のリスニング中は、次のQ35〜Q37の質問文・選択肢を見て「先読み」をする
- 以下、3、4、5の繰り返し
*リスニング中に解答用紙にマークして聞き逃すのは一番もったいないことです。マークするときは最小神経だけを注ぐようにしましょう。もし、無理なら、「鉛筆でちょこっと解答用紙にマークして、リスニング問題が全て(〜Part 4)まで終わってから、綺麗に塗り直すのも1つの手法です。
リズムよく解いていくことが重要です。わからない問題も初めはあると思います。全て答えがわかったら満点ですからね。わからない問題には固執せずにリズムよく進むことを心がけてください。
TOEIC Part 3攻略はリスニング攻略を意味する
TOEIC学習はPart 3から始めることをオススメしています。
それは、問題数が多いから。39問です。
そして、Part 3の手法は、そのままPar 4にも活かすことができます。
つまり、69問です。
リスニング学習の基礎ができてくると、Part 1, 2の得点も確実に上がるは簡単に想像できます。
Part 3を攻略することができれば、TOEICのリスニングを攻略できると思います。
それくらい、このPart 3は重要なのでしっかりトレーニングしてください。
まとめ
Part 3の攻略はTOEICリスニング攻略に直結する。
そして、Part 3攻略に欠かせないのが「先読み」です。
しっかり学習して、Part 3を得意にしましょう。
なにより、先が読めるなんて素敵ですよね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。