今回は、「実体験で培った大企業を目指す就職活動のポイント」について解説します。
大企業就職と聞くと、ハードルが高いようなイメージで「学生の多くは行けたらいいけどな〜」くらいにしか思っていないかもしれません。
しかし、攻略法は存在します。言ってしまえば、テストのようなものです。
この記事では、大企業攻略へ就職活動のポイントとして以下の3つの観点から述べていきたいと思います。
- ES
- 学力テスト(SPI、Webテスト)
- 面接
その前に「お前はどうなんだ」と言われそうなので、私の就活実績を述べます。
就活実績【第1志望は譲ってしまいましたが…】
プレエントリー企業(WEB上でクリックするだけ)は多数ありますが、エントリー(ES提出、WEBテスト or テストセンター)したのは8社です。
すべて日本に本社を構える大手企業です。
理系大学院生ということもあり、メーカーに絞っていました。結果は4勝1敗3分でした。引き分けは最終面接を辞退したということです。
ちなみに一番行きたかったのは新大阪に本社がある高給企業でしたが、無残にも敗北しました。理由は、就活必勝法が通用しないからです。
「理系大学院生だから受かりやすいんじゃないの?」と言われるかもしれませんが、正直なところ、それはあると思います。
しかし、それは倍率の話です。ES内容や面接対策に関しては共通項が多いので参考にはなるはずです。
それでは、本題に入っていきたいと思います。
大企業の書類選考を勝ち抜くES【型に当てはめることが始まりです】
具体的にみていきましょう。
気を付けるポイントは、自分自身の経験・強み(弱み)を含んでいることです。
自分だけのオリジナリティ溢れるエピソードを書きましょう。
エピソードというのは、題目ではありません。
バイトやサークルの話でも問題ありません。
オススメは次の7ステップで書くことです。
【背景】→【分析】→【対策】→【困難】→【分析2】→【対策2】→【結果】
少しだけ具体的な例を出すとには次のようになります。
- 何かをキッカケに自分の苦手なことを克服したいと思い、具体的な目標を立てる。
- 行動してみるが簡単には思うようにならない。立ち止まって原因を探る。
- 試行錯誤(具体的)して改善(具体的)を繰り返す。進んだり、戻ったりする。なんとか目標を達成する(しない)
- 成長した自分はこんな考え方をできるようになったことをアピールする。
こんな感じで書けば次第点はクリアです。
初めは文字数を気にせずどんどん書き下しましょう。
ただ、上記の型を使っても、「自分の強み(弱み)を含んだエピソード」というのは簡単には書けません。
必要なことは「自己分析」をすることです。
ネット上にある「自己分析シート」を使ってもいいですし、「適当なノートにこれまでの自分の人生を細かく書き下す」でも何でも構いません。
重要なことは、「その時・その場所の行動が何に基づいているのか?」「どんな気持ちだったのか?」「その結果はどうなったのか?」「結果に対してどんな気持ちになったのか?」「それを通して、自分に何か変化はあったか?」を考えることです。
それらを考えると、上記の型を埋めることができると思います。
実際にESを書いていると、字数制限内に収まらないはずです。好きなだけ書いて大丈夫です。
実際に私も400字制限の項目に対して、800字ほど書いてから削っていました。
また、嘘を書くなとは言いません。
しかし、面接ではESベースで質問されます。
質問に対する回答に対する質問など、どんどん深掘りされます。
そのため、嘘を書いたとしても事実だと思い込むくらい話す練習が必要です。
実際に私も少しだけ嘘を書きましたが、今では自分でやり遂げたことだと当たり前のように思っています。笑
大企業の面接に辿り着く学力テスト【足元救われなければOKです】
テストセンターの対策本は多数発売されていますが、「2021最新版 史上最強SPI&テストセンター超実践問題集」という青い本がオススメです。
これを3周くらいすれば大手商社以外は問題ないです。
テストセンターの”言語問題”における”言葉の意味”が苦手なら、他の問題集を購入して、そのパートを暗記するくらいやり込みましょう。
受験するには、選考過程でテストセンターの点数を求める企業にエントリーする必要があります。
言い換えれば、様々な企業にエントリーすれば何度でも受験することが可能です。
初めての受験が志望企業であると緊張や焦りで実力を発揮できないと思います。
選考に使われる点数(提出する点数)は自分で選択可能です。
そのため、納得できる点数が取れるまで繰り返し受験しましょう。
就活が解禁されると説明会やESの修正等で忙しくなるので、テストセンター対策は春が来る前(2月)くらいから始めておきましょう。
テストセンターで落選するのは本当にもったいないです。
大企業から内定をゲットする面接術【論理性こそが正義】
面接で問われる能力は以下の2点です。
- チームで円滑にコミュニケーションが取れ、協力して行動できる能力
- PDCAのサイクルで成長できる能力
順に見ていきましょう。
チームで円滑にコミュニケーションが取れ、協力して行動できる能力
この能力は面接時の振る舞い」でアピールできます。
挨拶、笑顔、言葉遣い、声量、姿勢、相槌、アイコンタクト、ジェスチャーなど日常的に意識せずに行なっていることです。
これらを一段階ほどUPさせることが面接対策となります。
意識しすぎて、「気持ち悪いくらいの笑顔」や「堅苦しすぎる言葉遣い」、「多すぎる相槌」などはもちろんNGです。そんな人と一緒に働きたくありません。笑
具体的な表現が難しいですが、いわゆる”自然なコミュニケーション”が取れればOKなのです。
気持ち的には面接官とお喋りするくらいの振る舞いができれば完璧です。
面接は、面接官とのお喋りタイムです。そのテーマが”なぜこの会社に入りたいか”というだけです。
PDCAのサイクルで成長できる能力
この能力は「ES内容・それに対する質問に対して、論理的に話すこと」でアピールできます。
面接の流れは基本的に以下の通りです。
- 自分の番が来ると呼ばれ、部屋に入る。名前、大学、意気込み等の自己紹介をする(ここでは、面接官は緊張をほぐしてくれる)
- ESの質問項目を聞かれる(例.あなたが学生時代に最も力を入れて取り組んだことを教えてください。1分程度でお願いします。)
- ESに書いた内容を答える(与えられた時間に応じて、短縮したり、言葉補ったりする必要あり)
- その内容に関して質問される→答える→答えた内容に対して質問→また答える→・・・・(大企業では5回くらい深掘りされることもよくある)
- 下、2〜4の繰り返し
よくありがちな失敗は、質問に答えているうちに質問内容を忘れてしまうことです。
面接時は緊張や焦りが予想以上にパフォーマンスに影響します。
志望度が高い企業の面接ほどそうなります。
その対策は、初めに答えをいうことです。
例)面接官:そのバイトの店舗環境を改善する上で一番苦労したことは何ですか?
志望者:バイトと正社員の間にある隔たりを無くすことです。というのも〜(理由は後から話す)。(最後に)だから、バイトと正社員の間にある隔たりを無くすことが最も困難でした。(英語の話し方と同じです)
論理性を強調するためには質問された時も論理的に答える必要があります。
ESに書いてあることは、それを書いた人間の行動そのものであるため、絶対に理由が存在します。
「何となくやってたら、凄いことができました。めっちゃ成長しました。」は就活ではNGなのです。
面接前には、自分で深掘りを繰り返し、「因果関係は大丈夫か」「相手は理解することができるか」など準備しましょう。
その他【小さなことでも不安になる可能性はある】
- 見た目で悪目立ちするのは絶対にNGです。アパレル業界は知りませんが、基本的にオシャレさは入りません。スーツ量販店のリクルートスーツ一式で必要十分です。靴は綺麗にしておきましょう。
- 面接の最後の逆質問は絶対にしましょう。(今後、逆質問の記事を書く予定。それくらい意外と重要です。)
- 面接会場近くには早めに到着して、カフェなどで調整しましょう。というのも、面接時期は春〜夏なので駅から歩くだけでも汗をかきます。どこかで休憩して、涼し顔して会場入りすると無駄なストレスが減ります。
- 待合室では、近くの人とは無理に話す必要ありません。人と話すのが好きなら話しかける。苦手なら待つ。それでOKです。
- クールビズ実施企業なら、それに応じて大丈夫です。私も最終面接にカッターシャツで臨みました。待合室にいた他の志願者は6人中4人がジャケットを着ていましたが関係ないです。
まとめ
大企業から内定を貰う術を述べてきました。
新卒就職は一生に一度の経験です。
成功しても失敗しても全力で取り組むと後から振り返った時に良い思い出です。
大企業から内定をもらえると今後の自信にもなります。
ぜひ一度の機会なのでチャレンジしてみてください。
参考になれば幸いです。
何か質問があればコメントしてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。