今回は「大企業サラリーマンの1年後の姿は簡単に想像できる件」というテーマで述べていきたいと思います。
最近の就活生が「志望企業を選ぶ条件」で上位を占めるが「この企業で働いて成長できるかどうか?」という点らしいです。その他にも「しっかりと休みを取ることができるか?」や「安定した経営状況かどうか?」が上位にあるようです。
実際に就活生の私は以下のような条件で志望先を決めました。
・この企業で成長できるかどうか?(教育が充実してるか、自分のキャリアプランに沿った教育を受けられるか)
・給料は高いか?(40歳までに年収1000万円到達するか)
・海外赴任のチャンスが比較的高いか?(20代のうちに最低でも半年は滞在できるか)
こうした条件で企業探しをしていると、ヒットするのは大企業ばかりです。普通にTHE・大学生をしていると、どれだけ優秀であろうとなかろうと、条件にマッチするベンチャー企業やスタートアップなどニッチな就職先を見つけるのは困難です。
結果的に「私は就活日程通りの選考フローを経て、大企業から内定をもらいました」そして、現在勤務しています。
そして「この企業に勤めていて成長できるかどうか?」と聞かれると「できそうにない。だって、1年後の自分がどうなってるか鮮明にわかるし、その自分は社内スキルを身につけているだけだからね」と答えます。
つまり、就活時に知ることができる表面的な情報はほとんど意味がないと言えます。また、一度も働いたことのない学生の「志望先を決める条件」というのは、企業に勤めている限り実現しないことがほとんどだと思います。
「企業で働くことの本質」は意外と見つからない情報ですからね。
現在、そんな境遇に立っている私自身が「大企業で働いていると1年後の自分が簡単に想像できてしまう理由」について解説します。
大企業サラリーマンの1年後は簡単に想像できる【まさにレール上の人生】
簡単に想像できる理由は以下の通りです。
・大企業の仕事・教育システムが毎年変わらないので先輩社員を見れば分かるから。
・「自分の考える”成長”」と「会社の考える”成長”」が異なることに気づいたから。
・「レールの上が快適だ」と感じる社員が多いから。
順に解説します。
大企業の仕事・教育システムが毎年変わらないので先輩社員を見れば分かるから
大企業では新人に対して「どれくらいの期間」に「どのような教育をするか」が決まっています。たとえ東大出身であろうと中堅大学出身であろうとです。
それは社内教育というものが「この企業で働くための教育」だからです。
・企業理念や〇〇人としての考え方
・この会社では、どのように開発を進めるのか
・独自の承認フローの理解
などです。これらの知識は言うまでもなく「社内専用」です。
こうした教育が「何年目の社員は〇〇の教育を受ける」という具合に決まっています。
また、入社何年目かによって任される業務もある程度決まっています。
1年目:先輩社員の雑用、小さな部品の開発補助
5年目:簡単な開発を主体業務
9年目:プロジェクトのマネージメント
つまり、「何年目にどのような教育を受けて、どんな業務をしているか」は先輩社員を見ればわかってしまうのです。
10年先の先輩とは流石に違った道を歩んでいる可能性が高いですが、1年先の先輩とはほとんど同じだと考えられます。
そして、私の場合は1年先の先輩を見たときに「ああ、こりゃ面白くないな。こんな風に生きたくないな」って思ってしまいました。
1年先の先輩社員の様子
・社内でしか役に立たない能力を磨き続ける
・飲み会の幹事や組合活動の担当などの雑務を任される
・面白くなさそうな仕事に体力と時間を捧げる
「自分の考える”成長”」と「会社の考える”成長”」が異なることに気づいたから
入社する前にはしrませんでしたが、よく考えてみると当然のことかもしれません。
私が考える「成長」:1人の人間としてどこに行っても活躍できるような能力を得ること
会社が考える「成長」:この会社で活躍することができる能力を得ること
「成長」というワードはかなり抽象的な意味を持っています。
就職活動の時に、どの企業も「弊社では若いうちからチャレンジできる風土があり、成長することができます」と述べていたことを鮮明に覚えています。
確かに「成長」することはできますが、「社内専用」の成長です。
「1年後の自分が何をしているかわからない」というような本当の意味での成長ではありません。
「レールの上が快適だ」と感じる社員が多いから
大企業で働く社員は「仕事」に満足している人が多いことは事実です。
・大企業勤務というステータス
・生活には困らない収入
・成長(同じ会社で働いている限りは)
総合職の正社員であれば退社する人もほとんどいません。
その理由は「レールの上を歩くことが快適」だと感じているからです。
良い大学を卒業して、有名企業に務める。年相応で出世、結婚し、子どもを授かる。会社近くに一軒家を建てて、休日は家族と過ごす。終身まで働いて、会社に感謝される」
この勝ち組人生のレールに一度乗っかり、就職まで達成すると、その先でレールを降りることはほとんどありません。
実際に、私の周りの社員の方々は教科書に載っているような人生を歩んでいます。
将来の自分がわかっているからこそ、安定した生活を送れると思っている。そして、それこそが最高の人生だ、楽しい人生だという考え方を持っているのです。
まとめ
今回は「大企業サラリーマンの1年後の姿は容易に想像できる件」について述べてきました。
まとめると以下のようになります。
大企業の仕組み:何年目にどのような教育を受けて、どのような業務を担当するかほぼ決まっている
→ 1年先の先輩の能力=1年後の自分の能力
大企業で働く人:レールの上で快適に過ごす安定思考型の人々
→ 「社内専用でも良いんじゃない」という考えが刷り込まれる
【結論】
レールの上を歩く人生が楽しいなら、問題なし。
1年後自分がどのような人間になっているかわからない人生の方が楽しいなら、問題あり。
私は後者です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。